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空き家バンクで空き家を購入する流れ|利用登録から契約・登記まで、デメリットとローン

公開 更新 執筆 合同会社商陣 編集部

結論

  • 空き家バンクで購入する流れは、自治体への利用登録 → 問い合わせ・内覧 → 交渉 → 契約 → 登記です。自治体は物件の情報を載せるだけで、交渉や契約には関わりません。
  • 多くの自治体は、地域の宅建協会などと協定を結び、不動産会社が仲介に入る形をとっています。800万円以下の空き家なら、仲介手数料の上限は33万円(税込)で、買主からも受け取れます。
  • 空き家バンクの物件は、自治体と連携した【フラット35】地域連携型で当初5年間、金利が年0.5%下がることがあります。
この記事の目次
  1. 空き家バンクとは
  2. 空き家バンクで空き家を購入する流れ
    1. 自治体の例:山梨県北杜市
    2. 自治体の例:千葉県館山市
  3. 空き家バンクで購入するときの条件
  4. 空き家バンクで購入するときの費用とローン
    1. 仲介手数料は800万円以下なら上限33万円
    2. 【フラット35】地域連携型で金利が下がる
    3. 代金以外にかかる費用
  5. 空き家バンクのデメリット
  6. 空き家バンクで空き家を購入する流れのまとめ(費用・期限・数字)
  7. 空き家バンクで空き家を購入する流れのよくある質問

空き家バンクとは

空き家バンクは、自治体が地域の空き家の情報を集めて、住みたい人・使いたい人に紹介する仕組みです。多くの市町村が、それぞれの空き家バンクを持っています。

国土交通省は、各自治体の空き家バンクの物件をまとめて探せる「全国版空き家・空き地バンク」をつくりました。国交省が公募で選んだLIFULLとアットホームの2社が運営していて、平成30年4月に本格運用が始まりました。令和8年8月末時点で1,151の自治体が参加し、成約は約27,000件です。

1,151全国版空き家・空き地バンクに
参加する自治体
約27,000件全国版の成約
(令和8年8月末)
33万円800万円以下の空き家の
仲介手数料の上限(税込)

ポイントは、全国版の2社は情報を載せるだけで取引には関わらず、自治体の空き家バンクでも交渉は当事者どうし(または不動産会社)で行うことです。国や自治体が物件の状態を保証してくれるわけではありません。

空き家バンクで空き家を購入する流れ

空き家バンクで購入する流れは、自治体ごとに細かな違いはありますが、おおむね次の順です。

物件を探す全国版空き家・空き地バンク、または市町村の空き家バンクのページで探す
自治体に利用登録をする利用者登録の申請書を出す。住民票・誓約書・納税証明を求める自治体もある
問い合わせて内覧する自治体から担当の不動産会社を教わり、内覧の日を決める
交渉する価格や引渡しの条件を話し合う。自治体は交渉に関わらない
契約する不動産会社が仲介に入る場合は、重要事項説明を受けて売買契約を結ぶ
名義を移す(登記)所有権移転の登記をする。多くは司法書士に頼む

自治体の例:山梨県北杜市

北杜市は、利用登録の申込書を市に出したあと、市から担当の不動産会社(市と協定を結んだ宅建業者の団体の会員)を教わり、内覧を調整する流れです。新着物件は、公開から3週間は、公開日の前日までに登録した人が優先して内覧できます。定住か定期的な滞在が条件で、自治会への加入をお願いしています。

自治体の例:千葉県館山市

館山市は、利用者登録の申請(住民票の写し・誓約書・納税証明)を市が審査して通知し、利用希望の申出書を出すと、担当の不動産会社から連絡が来る流れです。市は交渉に関与せず、責任も負わないとしています。

空き家バンクで購入するときの条件

空き家バンクで購入するときの条件は、自治体ごとに違います。国土交通省の消費者向けQ&Aでも、県外・市町村外の人に限るなど、利用の条件は自治体によって異なるとされています。よくある条件は次のとおりです。

  • 自治体への利用登録(全国版で見つけても、物件のある自治体への登録が要ることがある)
  • 定住する、または定期的に滞在すること(別荘・貸別荘としての利用を認めない自治体もある)
  • 自治会への加入や、地域の活動への参加
  • 不動産会社との媒介契約(仲介)を通すこと

条件に合わないと問い合わせの段階で断られることがあるので、物件を探す前に、その自治体の空き家バンクの利用要綱を読んでおくと無駄がありません。

空き家バンクで購入するときの費用とローン

仲介手数料は800万円以下なら上限33万円

空き家バンクの物件の多くは不動産会社が仲介に入ります。令和6年7月1日から、800万円以下(税抜)の宅地・建物の売買では、不動産会社が依頼者の一方(売主または買主)から受け取れる報酬の上限が33万円(30万円×1.1)になりました。物件の使用状態は問いません。報酬の額は、媒介契約を結ぶときに説明を受けて合意します。

【フラット35】地域連携型で金利が下がる

住宅金融支援機構の【フラット35】地域連携型(空き家対策)は、機構と連携した自治体の空き家対策と組み合わせると、借入金利が当初5年間、年0.5%下がる制度です。自治体から「【フラット35】地域連携型利用対象証明書」を受ける必要があり、空き家バンクの物件に限るかどうかは自治体が決めます。予算に達しそうになると受付を終えます。

代金以外にかかる費用

代金と仲介手数料のほかに、登記の登録免許税、不動産取得税、司法書士の報酬、片付け・リフォームの費用がかかります。総額は空き家購入の費用計算シート(無料Excel)で出せます。購入やリフォームの補助は空き家購入の補助金にまとめています。

空き家バンクのデメリット

空き家バンクのデメリットは、自治体が物件の状態や取引を保証しないことと、物件の数が限られることです。

空き家バンクのデメリット
  • 自治体は交渉・契約・紛争に関わらない
  • 物件の状態は自分で確かめる(古い物件が多い)
  • 利用条件(定住・自治会など)がある
  • 物件数が少なく、良い物件は早く決まる
空き家バンクのよいところ
  • 安い物件・地方の物件が見つかりやすい
  • 自治体の購入・改修の補助とつながっていることがある
  • フラット35の金利引下げが使えることがある
  • 地域の窓口に相談しやすい

物件の状態を確かめる方法は空き家購入の注意点10選で説明しています。とくに、建て替えできる土地か(接道)、農地が付いていないかは、内覧の前に役所で確かめておくと安心です。

空き家バンクで空き家を購入する流れのまとめ(費用・期限・数字)

項目内容根拠
全国版空き家・空き地バンクLIFULL・アットホームが運営。平成30年4月本格運用。1,151自治体が参加(令和8年8月末)国土交通省
自治体の役割情報を載せるだけ。交渉・契約・紛争には関わらない国交省Q&A、北杜市・館山市
利用登録物件のある自治体への登録が要ることがある国交省Q&A
仲介手数料800万円以下は依頼者の一方から上限33万円(令和6年7月1日から)国土交通省
フラット35地域連携型当初5年間、年0.5%の金利引下げ(自治体の証明書が必要)住宅金融支援機構

空き家バンクで空き家を購入する流れのよくある質問

空き家バンクで家を買うとき、自治体が仲介してくれますか?
自治体は物件の情報を載せるだけで、交渉や契約には関わりません。多くの自治体は、協定を結んだ宅建協会などの不動産会社に仲介を頼む形をとっています。
空き家バンクの物件の仲介手数料はいくらですか?
800万円以下(税抜)の物件なら、令和6年7月1日から、不動産会社が買主から受け取れる報酬の上限は33万円(税込)です。額は媒介契約のときに説明を受けて合意します。
空き家バンクの物件でローンは組めますか?
組めます。自治体と連携した【フラット35】地域連携型(空き家対策)なら、当初5年間、金利が年0.5%下がることがあります。自治体の証明書が必要です。
空き家バンクに登録したらどうなりますか?
利用登録をすると、物件の問い合わせや内覧ができるようになります。北杜市のように、登録した人が新着物件を優先して内覧できる自治体もあります。
空き家バンクのデメリットは何ですか?
自治体が物件の状態や取引を保証しないこと、定住や自治会加入などの利用条件があること、物件数が限られることです。

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合同会社商陣 編集部
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この記事は2026年9月時点の法令・制度をもとにしています。税金・登記・補助金の扱いは個別の事情と年度で変わるため、最終的な判断は税理士・司法書士・市区町村の窓口に確認してください。詳しくは免責事項をご覧ください。