神奈川県
神奈川県で空き家を購入するメリット|空き家率9.8%のデータと、空き家バンク・補助金の探し方
結論
- 神奈川県の空き家は約46.7万戸、空き家率は9.8%で、全国(13.8%)より低い水準です(令和5年住宅・土地統計調査)。
- 神奈川県の空き家の数は約46.7万戸で、県は全国で3番目の多さとしています。空き家率は低くても、選べる空き家の数は多い県です。
- 神奈川県の空き家バンクは市町村ごとにあり、県のホームページに設置状況がまとめられています。全国版空き家・空き地バンクにも県内の市町村が参加しています。
この記事の目次
神奈川県で空き家を購入するメリットを、まず空き家の数で見る
神奈川県の空き家は、総務省の令和5年住宅・土地統計調査で約46.7万戸、住宅全体に占める割合(空き家率)は9.8%です。全国では空き家が900万戸を超え、空き家率は13.8%で過去最高になっています。
(全国13.8%)
空き家の割合
空き家率の比較(令和5年)
「売る・貸す予定もない空き家」は、賃貸用・売却用・別荘などを除いた空き家で、持ち主が使い道を決めていないものです。神奈川県では住宅の3.2%がこれに当たります。持ち主に声をかければ、譲ってもらえたり、安く買えたりする可能性がある空き家です。
ポイントは、神奈川県は空き家の「割合」は全国で3番目に低いものの、「数」は全国で3番目に多いことです。住宅がとても多い県なので、割合が低くても空き家の数は多くなります。
神奈川県で空き家を購入するメリット5つ
神奈川県で空き家を購入するメリットは、一般には「安く手に入る」ことが一番に挙がりますが、それだけではありません。初めて空き家を調べる人が知っておきたいメリットを5つにまとめました。
神奈川県で空き家を購入するメリット5つ
- 新築や一般の中古住宅より安く手に入ることがある空き家バンクには、価格を抑えた物件が載ることがある
- 都心に通える地域が多い仕事や学校を変えずに、空き家を探せる地域が多い
- 山の近くの暮らしも選べる山北町など、山の近くの町にも空き家バンクがあり、物件の見学ツアーを開く町もある
- 自分の好きなように直せる古い家は、手を入れる前提で安く出ていることが多い
- 空き家の数が多く、選べる空き家は約46.7万戸。市町村ごとの空き家バンクと全国版で探せる
どれも、物件ごとに当てはまるかが違います。安い理由が建物の傷みや土地の制限にあることもあるので、気になる物件が見つかったら空き家購入の注意点10選で確かめ方を見てください。
神奈川県で空き家を購入するメリットとデメリット(気をつけること)
神奈川県で空き家を購入するときは、メリットと同じくらい、気をつけることも知っておくと安心です。
- 空き家の数が全国で3番目に多い
- 都心に通える地域と、山の近くの両方がある
- 全国版空き家・空き地バンクでも探せる
- 都市部は土地の価格が高く、空き家でも安いとは限らない
- 斜面地や狭い道の空き家は、建て替えに制限がないか確かめる
- 移住支援金は、東京圏のため一部の地域だけが対象
代金のほかにかかる登記の税金・リフォーム・片付けの費用は、空き家購入の費用計算シート(無料Excel)に入れると総額が出ます。
神奈川県の空き家をDIYとリフォームで楽しむ
神奈川県で空き家を購入するメリットの一つが、自分の好きなように直せることです。古い空き家は手を入れる前提で安く出ていることが多く、直すほど暮らしやすい家になります。
空き家のDIYは、一般には「壁を塗る」「床を張る」といった仕上げの部分から始める人が多く、それだけでも部屋の印象は大きく変わります。自分で手を入れた家は、愛着も湧きます。そのうえで、構造や設備にかかわるところはプロに任せる、という分け方をすると、楽しみながら安全に直せます。
- 壁の塗装・壁紙の張り替え
- 今ある床の上に新しい床材を重ねる
- 障子・ふすまの張り替え、棚や収納づくり
- 庭・家庭菜園づくり
- 単水栓の蛇口やパッキンの取り替え(湯水混合水栓・センサー付きは除く。水道局ごとに扱いが違う)
- コンセントの増設・配線などの電気工事(電気工事士でなければできない)
- 給水管や湯水混合水栓の取り替え(水道局の指定工事事業者)
- ガスの配管・ガス機器の取り付け
- 柱・はり・構造上重要な壁にかかわる工事
リフォームで広がる可能性
プロに頼むリフォームまで考えると、空き家の使い方はもっと広がります。国土交通省の資料をもとに、建築確認(工事の前に役所や検査機関に計画を確かめてもらう手続き)が要るかどうかで整理すると、次のようになります。
| やりたいこと | 建築確認 |
|---|---|
| キッチン・トイレ・浴室など水回りだけのリフォーム | 不要 |
| 手すり・スロープの設置(バリアフリー化) | 不要 |
| 構造上重要でない間仕切り壁だけを直して、間取りを変える | 不要 |
| 今ある床・階段の上に新しい仕上げ材を重ねる | 不要 |
| 屋根材だけのふき替え、今の屋根に重ねるカバー工法 | 不要(大規模の修繕・模様替に当たらない) |
| 外壁の外装材だけの改修、外壁の内側からの断熱改修 | 不要(外壁の全部を改修する場合は除く) |
| 2階建ての木造などで、壁・柱・床・はり・屋根・階段のどれかを過半にわたって改修する | 必要(2025年4月以降に着手するもの) |
平屋で延べ面積200㎡以下の木造の家は、大規模なリフォームでも建築確認は要りません。ただし、建築確認が要らない工事でも、リフォーム後の建物は建築基準法に合っている必要があります。判断に迷うときは、市区町村の建築指導課に相談します。
リフォームの費用は、空き家購入の費用計算シート(無料Excel)の「リフォーム・修繕」の欄に見積もりを入れると、補助金を引いた総額で考えられます。どこまで直す必要があるかは、空き家の内覧チェックリスト(無料Excel)で傷みを確かめてから決めると、DIYとプロの分け方も決めやすくなります。
神奈川県の空き家の探し方
神奈川県の空き家の探し方は、県の窓口から市町村の空き家バンクにたどるのが近道です。空き家バンクは市町村ごとにあり、物件の数や利用の条件が違います。
神奈川県のホームページ「空き家施策」は、県内市町村が空き家の利活用のために空き家バンクを設置していること、詳細は各市町村に直接問い合わせることを案内しています。
空き家バンクで買うときの流れは空き家バンクで空き家を購入する流れで説明しています。空き家バンクに出ていない空き家は、持ち主に手紙でたずねる方法もあります(空き家を売ってほしい手紙の書き方)。
神奈川県で空き家を購入するときの補助金
神奈川県で空き家を購入するときの補助金は、国の移住支援金と、市町村の購入・改修・解体の補助に分かれます。
| 制度 | 内容 |
|---|---|
| 国の移住支援金 | 東京23区に住んでいた・通勤していた人が移住すると、世帯100万円以内など。神奈川県は東京圏のため、条件不利地域への移住だけが対象。対象の市町村は県・市町村に確かめる |
| 市町村の解体・改修の補助 | 制度の有無と中身は市町村ごとに大きく違う。県内33市町村の解体補助は別の記事にまとめている |
神奈川県内の市町村ごとの解体の補助は神奈川県の空き家の解体補助金で説明しています。
補助金のほとんどは、契約や工事の前に申請が要ります。国と自治体の制度の全体は空き家購入の補助金で説明しています。
神奈川県で空き家を購入するメリットのまとめ(費用・期限・数字)
| 項目 | 内容 | 根拠 |
|---|---|---|
| 神奈川県の空き家 | 約46.7万戸、空き家率9.8%(全国13.8%) | 令和5年住宅・土地統計調査 |
| 売る・貸す予定もない空き家 | 住宅の3.2%(全国5.9%) | 令和5年住宅・土地統計調査 |
| 空き家の数 | 約46.7万戸で全国3番目の多さ | 令和5年住宅・土地統計調査、神奈川県 |
| 探し方 | 市町村ごとの空き家バンク。県のページに設置状況。全国版にも参加 | 神奈川県 |
| 移住支援金 | 東京圏のため、条件不利地域への移住だけが対象 | 内閣府 |
神奈川県で空き家を購入するメリットのよくある質問
- 神奈川県で空き家を購入するメリットは何ですか?
- 空き家の数が全国で3番目に多く、都心に通える地域と、山北町のような山の近くの両方から選べることです。新築や一般の中古より安く手に入ることもあります。
- 神奈川県の空き家バンクはどこにありますか?
- 空き家バンクは市町村ごとにあります。神奈川県のホームページ「空き家施策」に、県内市町村の空き家バンクの設置状況へのリンクがあります。全国版空き家・空き地バンクでも探せます。
- 神奈川県の空き家率は高いですか?
- 令和5年の空き家率は9.8%で、全国(13.8%)より低く、全国で3番目に低い水準です。一方で空き家の数は約46.7万戸と多くなっています。
- 神奈川県に移住すると移住支援金はもらえますか?
- 神奈川県は東京圏なので、条件不利地域への移住だけが対象です。対象かどうかは、移住先の市町村に確かめてください。
次に読む記事
神奈川県の空き家の解体補助金|33市町村の令和8年度の制度と受付状況
神奈川県の空き家の解体補助金を、県内33市町村の公式ページで確かめて一覧にしました。空き家の解体が目的の補助があるのは9市町村で、横浜市・川崎市は耐震や不燃化が目的の制度です。受付中の市町村と、よく見る「最大300万円」の正体も整理します。
買う・もらう空き家バンクで空き家を購入する流れ|利用登録から契約・登記まで、デメリットとローン
空き家バンクで購入する流れは、自治体への利用登録、物件の問い合わせと内覧、交渉、契約、名義を移す登記の順です。自治体は情報を載せるだけで交渉には関わらないこと、仲介手数料の上限、フラット35の金利引下げ、デメリットまでを国交省と自治体の資料で整理します。
買う・もらう空き家購入の注意点10選|買ってはいけない空き家の見分け方とデメリット
空き家購入の注意点は「建て替えできるか」「住める状態か」「総額はいくらか」の3つに分かれます。再建築不可・市街化調整区域・農地付き・未登記・旧耐震など、買ってはいけない空き家の見分け方と、契約で気をつけることを法令と国交省の資料で整理します。
買う・もらう空き家購入の補助金|国の移住支援金・フラット35と、自治体の購入・改修補助の例
空き家購入の補助金は、国の移住支援金(世帯100万円以内+子ども1人最大100万円)、【フラット35】地域連携型の金利引下げ、自治体の購入・改修補助の3つに分かれます。新潟市・北杜市・伊那市・秩父市の例と、申し込む前の注意を公式情報で整理します。
空き家の無料Excel
出典
この記事は次の一次情報をもとに書いています(2026年10月時点)。
この記事は2026年10月時点の法令・制度をもとにしています。税金・登記・補助金の扱いは個別の事情と年度で変わるため、最終的な判断は税理士・司法書士・市区町村の窓口に確認してください。詳しくは免責事項をご覧ください。